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May 2008

May 30, 2008

犯罪をめぐる神経症的な糾弾を憂う。

性犯罪、子供をめぐる犯罪に関する神経症的な批判が多くなっているように思う。
性犯罪者は去勢しろとか、死刑にしろとか、まるで検察が容疑者を起訴する前に、断罪するネット社会の現状。まるで日本が昔の牧歌的な状況から変質したかのような誤解が駆け巡り、国家権力をむやみに信用する人々を増やしていく。毎日犯罪の記事が告知されると、ネットには厳罰化を求める声(状況が分からず、しかも微罪であっても)が増えてやまない。

裁判員制度が開始される前に、このように犯罪者を無闇にスケープゴートとし、同時に管理社会を犯罪者でない人まで窮屈にさせる社会でいいのか考え直すべきであると思う。

ネット上で統計を探してみると、子どもの犯罪被害データーベース という興味深いサイトがある。発生件数を比べてみても、殺人は1960年と比較し、80%減少し、また性犯罪は、90%減少している。最近のTVの感情を煽るスキャンダラスな報道が、まるで治安が悪化し、人の心が荒んでいるというイメージを増幅しているかが分かると思う。

私は犯罪は憎むべきだし、重罰も必要だとは思う。しかし、すべてに関して監視を厳しくし、しかもポルノの所有まで断罪し、表現と思想の自由まで奪っていく傾向自体が、病んでいることを分かるべきだと思う。

子供たちは危険だから外で遊べないのだろうか。知らない人と挨拶すると危ないのだろうか。『三丁目の夕日』の昭和三十年代は、人間がみな暖かかったなどというのは大嘘である。当時の小説を読んでみれば分かる。人間が闇を抱えて生きている現状に変りない。

今問題なのは、闇を理解しようと出来ない心の未成熟なのではないだろうか。人を孤立させていく、窮屈な世の中ではなく、自由な世の中にしていくべきである。何故異常な事件があると、すべてを封鎖するのだろう。学校、家庭、地域社会。心の鎖国をこそ、自殺者を増やし、GDH(国民幸福指数)の低い社会を生み出しているのではないだろうか。

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May 27, 2008

Wadia170 iTransportに惑う。

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デジタル・オーディオに心が惑う。
普段のアウトドアではi-podを愛用している私であるけれど、自宅のオーディオセットに繋ぐと(ヘッドフォン出力から)満足するレベルではないなと判断していた。が、Wadia社から6月に発売されるWadia170は、デジタル信号で直接i-podからの音源を出力できる装置である。デジタル/アナログの両方でオーディオ出力可能であるが、本来のパフォーマンスはデジタル入力で発揮される。大変興味をそそる製品だ。

大量にあるLPとCDの保管状況を考えると、完全デジタル化してしまったなら、自宅のインテリアがすっきり片づくに違いない。理屈は分かっても、アナログ装置を捨てられない人もいるだろう。僕もいままでは、ハイレベルなオーディオに適している装置がないなどと意味なく誹謗し、内心言い訳をしていた。が、(勿論スタジオの現場では完全にデジタルなことは承知しているが…)ここまで安価な価格<税抜き59800円>で高級デジタルオーディオメーカーのWadiaが装置を発売され、この日がとうとう来たかという気がする。大げさに言えば、子供の頃から親しんだパッケージ・音楽文化の終焉である。2008年現在、世界最大音楽セールスショップがi-Tuneだというのだから仕方ない。

ジッターからも解放された高品質の音というものを、早く味わってみたいと思う。やがて所有する大量のCD/パッケージメディアたちはデジタル・データとなってしまう日が遠くないかもしれない。それでもささやかな抵抗として、昔コレクションしたLPレコードたちは残したいけれど。

<tokyotaro>

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May 26, 2008

火星へ人が住む日が来るのだろうか。

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バイキングが火星探索をした映像を見、驚愕したのは小学生の頃だった。三十年後の現在、宇宙開発は米ソの面子の競争から、経済的な実質を追求する時代へと変化しつつある。

今回米は探査衛星・フェニックスを火星に派遣した。今回の調査して水資源が確認されたなら人の長期滞在が可能になるだろう。火星には、蓋し様々なレアメタルを含む鉱石等、地球には少ない天然資源が埋蔵されている。僕が生きている間に火星へ移住することはないだろうが、次の世代には火星に実験的なコロニーが出来るかもしれない。ようやく開発を進めていく技術と経済的な意義が、確実に生まれつつある。

遠い星からやって来る電波にノスタルジックな響きを感じる世代ではなく、宇宙にリアリティを感じる世代へと世界は変わっていくのだろう。

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May 13, 2008

ロータスエラン/12年来の愛車を手放すこと。

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 1996年に買ったロータスエランSEを手放すことにした。
 
 理由はそれなりにあるのだけど、そろそろ十分な手をかけてくれる人に譲った方が良いかと考えたからだった。いままで所有した自動車は、フォルクスワーゲン、ホンダCRX、ロータスエランSE、アウディ80アバント、現在はアウディのオールロード。エラン以外はすべてファーストカーである。

 セカンドカーというのは、金銭的には大変であるし、経済的な合理性などまったくない存在である。そういう意味で長年の愛人のようなものだった。ファーストカーと同じように、車検があり、自動車税を払い、また修理費を払う。普通セカンドカーのエランが壊れやすく、扱いずらそうなものだけど、一番壊れたのは同時期のファーストカーのアウディ80アバントだった。時折、トラブルに見舞われはしたけれど、深刻なトラブルはこの12年なかった。(ちなみにアウディはエンジンが壊れ、ほぼ部品換装したが完全に治らず、僅かな金で売却した。)

 経済的な合理性はなかったが、自動車性能の価値は高かった。イリーガルな速度で高速道路を(しかもオープンで)激走中にふらっと目の前に自動車が割り込まれた時、ステアリングを切って横にすり抜け助かったことがある。コーリンチャップマンのバックボーン・シャーシから来る俊敏な運動性能のおかげだと痛感した。そういういざという時の、俊敏な対応力は抜群であったし、それまでには知らなかったスーパーカーの世界を垣間見せてくれた。当時は革新的なFFスポーツカーであり、偉大なコーナリングマシーンだった。鈍重なMGB・V8、MGFと比較検討して買ったので、殊更満足したのを覚えている。
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 箱根、伊豆、京都、那須等に遠乗りをし、ツインリンクもてぎのロータスミーティングに出掛けたり、カーマガジンの取材に参加したりと(編集者の知り合いのルートが転々とし、嫌になって集合写真撮影後に逃走したのだが…)いろいろ活躍した。バッテリー、ウインドー等の、マイナートラブルもそれなりにあった。でも事故も致命的な故障もかなく、良い状態でいままで維持できたと思う。

ロータスエラン・M100には愛好会のサイトもあって、ユーザは生産終了から10年以上経った自動車とともに頑張っている。こういう素晴らしいオーナーの手に渡り、多少はレストアしてもらって往年の良さを取り戻し、大切にしてもらってほしいと願っている。

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May 09, 2008

安部元首相を再評価する。

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戦略的互恵関係の構築に向け。相互訪問を途絶えさせない関係をつくっていくことが重要だ。国が違えば利益がぶつかることがあるが、お互いの安定的関係が両国に利益をもたらすのが戦略的互恵関係だ。問題があるからこそ、首脳が会わなければならない。

 私が小学生のころに日本で東京五輪があった。そのときの高揚感、世界に認められたという達成感は日本に対する誇りにつながった。中国も今、そういうムードにあるのだろう。その中で、チベットの人権問題について憂慮している。ダライ・ラマ側との対話再開は評価するが、同時に、五輪開催によってチベットの人権状況がよくなったという結果を生み出さなければならない。そうなることを強く望んでいる。

 これはチベットではなくウイグルの件だが、日本の東大に留学していたトフティ・テュニヤズさんが、研究のため中国に一時帰国した際に逮捕され、11年が経過している。彼の奥さん、家族は日本にいる。無事釈放され、日本に帰ってくることを希望する。

(胡氏との会食にて述べる)

安部元首相は偉いと思う。信念を貫かないことに得を見出す、老獪な政治家に一矢を報いている。しかし勿論、政治は正論だけではない。が、安部氏の態度を無闇に批判した朝日のような欺瞞に満ちた新聞は思い知るべきだ。偽善に満ち満ちた高慢な態度が日本を疲弊させている一因であることを。


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