« June 2009 | Main | August 2009 »

July 2009

July 23, 2009

米国・金融業界のモラルの回復はあり得るのだろうか。

http://news.finance.yahoo.co.jp/detail/20090721-00000277-reu-bus_all
2009072100000277reu0000thumb
[ワシントン 20日 ロイター] オバマ米大統領は20日、ウォール街の銀行は米リセッション(景気後退)を悪化させた金融危機以降に十分な自責の念や変化を示していないと非難した。
 大統領は、PBSテレビとのインタビューで「わたしが見ている問題は少なくとも、ウォール街の銀行がこうしたリスクを取ったことに対して自責の念を感じている姿勢が見られないことだ」と語った。

ゴールドマン・サックスが4-6月四半期に34億ドルの営業利益を上げるなど、業績は好調に回復している一方、巨額の公的資金が金融業界にに投入されながらも、経営陣に対する巨額なボーナスが支払われる等、モラルが問われている。

いままでの資本主義の枠組みが破綻しつつも、そこで生きている人々の意識は変わることは難しいという現実。かつて日本の政府も長らく破綻した銀行に公的資本を投下しながらも、その責任を経営者に問わなかった。しかし日本の銀行は政府に主導されていたし、経営者も米国のような巨額の利益を私的に拝領していなかった。それでもバブル崩壊後、日本の家族・会社の絆は脆弱になり、社会的な標準的なモラルが低下したと思う。無用な消費者意識・被害者意識の台頭はそのひとつであり、その反動で管理社会が進行しているのもモラルの喪失が起因している。
米国のバブル崩壊は、オバマ大統領の言にあるように、日本同様の(それ以上の)モラルの崩壊を引き起こしかねない。

再びモラルの綻びから、金融危機は再燃するのだろうか。カルフォルニアの財政危機、雇用の低下等、予断を許さない状況になっている。また一方、金融とは信用の連鎖であるから、信頼の欠落にはそれ相応の懲罰が下されるのは必至である。こういうモラル危機の状況で、更に政府が公的支援をし続けることはできないだろう。

米国の大統領が頑張ってくれることを願う他、わたしたちには方法はないのだが。tokyotaros


追記:29日こういうコメントが出たそうです。

[ワシントン 29日 ロイター] オバマ米大統領は金融セクターに対する米政府の支援について、金融機関が大き過ぎてつぶされないと考えれば経済にとって危険だと述べた。
 ビジネスウィーク誌とのインタビューの内容が29日に公表された。
 大統領は「われわれは極めて異例な形で介入を強いられたが、金融機関が自身について『つぶすには大き過ぎることが分かっているため、今後も多大なリスクをとることができる』と思い込むモラルハザード(倫理の欠如)の可能性が、現在はさらに高まっている」と指摘。「これは経済とビジネスにとって危険なことだと思う」と述べた。 
 大統領はオバマ政権が反ビジネスであるとの批判にも反論し、「われわれが反ビジネスであると考える人々は、わずか3─4カ月前に多大な政治的犠牲を払ってわれわれが彼らを火の中から救出したことを忘れているようだ」と述べた。
 また、目標の1つとして米国の税制改正を挙げ、「法人税の引き下げを望んでいる。その過程で税収を失わないよう、抜け穴を少なくしたい」と話した。
 さらにオバマ政権は金融システムの安定化に成功しているとし、「全体がいかに崩壊寸前の状態に陥っていたかを人々が理解しているとは思わない。もし崩壊していたなら、今よりはるかにひどい状況になっていた可能性があることも理解されていない」と指摘
した。


| | Comments (0) | TrackBack (0)

« June 2009 | Main | August 2009 »