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September 2010

September 23, 2010

モーターサイクルの醍醐味は、大型二輪にあるのだろうか。

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ロングツーリングに行ってから、そろそろ一ヶ月が過ぎようとしている。涼しくなってくると、秋の素晴らしいシーズンとなる。また走りたいなと思いながら、暇ができると、いろいろと大型二輪を試乗している。

400ccでもしっかり回せば、法定速度なんてすっかりオーバーしてくれるくらいの力は持っている。でも奥只見を走った時、昇りのコーナーではやはり力不足を痛感し、以来、大型やっぱり欲しいなと、自分のバイクを横目に探してしまう。しかし、人に訊くと、十人十色の見解があるのがバイクであるので、何がいいのか見極めるのは難しい。ツーリングで楽を求めるか、コーナリングの楽しさか、はたまた高速道路での暴力的な加速なのか。ニーズマップを作るのは得意でも、自分のニーズを探すのは甚だ困難を極める。それでまず乗ってみようかということにした。排気量が急に大きくなるのも、手に余る気がして、上限800ccを目安にしてみた。

現在、5年落ちのドカッティに乗っているので、ハイパーモタード796、モンスター696+に試乗してみた。どちらも自分のバイクと同じ血統を感じさせる親しみやすさがあるが、新設計であるがやはりスムースさはないし、デザイン偏重が過ぎている気もする。796はパワーもしっかりしているし、このエンジンが自分のバイクに載っていたらいいなとは思う。

すると、BMWという全く別の領域を見たくなる。そこでF800STに乗ってみた。スムースに回るエンジン。ちょうどレインボーブリッジを走ったのだけど、いつものドカよりもペースが早いのに、大人しい感じ。少し回してみると、クッと後輪がしっかり地面を蹴り、バランスがとても良くなる。これを最初に持っていたら、満足したし、ツーリングにもいいなと感心した。が、一度ドカに乗ってしまうと、なんだか淡白な気がする。ドルチェ・ガッバーナ着ていると、モノが良いから、ラルフローレンのパープルラインとか、英国老舗テーラーはどう?と言われているような感じかな…。悪くはなく、賢い選択だとは思う。多分1200ccとかになると、もはやパイプ片手に乗るような世界だろう。

やはり日本車かなと、ホンダに乗ってみる。CB1100、CBR1000RR、VFR1200。スムースでエンジンが存在しないかのようだ。魔法の絨毯の感覚で、するするスピードが出て行く。VFR1200のDCTでは、もはやクラッチもなく、スーパースクーターの気軽さである。一番気に入ったのは、CBRだ。スーパーバイクでありながら、CBRはとても乗りやすい。スーパーバイクなら、こういうのじゃなきゃ僕は乗れないなとは思う。ホンダは素晴らしい。でも後悔はしないだろうことが、一番の後悔になる気がする。しかも800ccというお題に適わない。

同じく適わないが、ヤマハのFZ−1、KawasakiのZ1000にも試乗した。どちらも力強く、逞しく、素晴らしい。ホンダと比べると、スムースさはないが、なんかバイクに乗ってるなという気分になる。個人的には、Kawasakiの方が、アドレナリンが出る感じがする。が、どちらも僕の感覚からは、少々ボディが重過ぎるかなと思う。

3気筒という変わり種にも乗った。英国のトライアンフのストリートトリプルRだ。675ccであるが、100馬力くらいあって、車体も軽く、小型だ。知人は一輪車のようだと言うが、まさにそのようにパワフルで、楽しく、自在に動く。確かに走行安定性はないが、前輪もすぐに浮き上がるようなパワーと、レスポンスの良さは素晴らしく、バイクに乗っているぞと嫌でも感じる。長距離は疲れるかもしれないが、いつでもどこでも楽しめる感じが良い。アンジェリーナ・ジョリーも、『ソルト』で豪快に乗り回していたバイクだ。

そんなこんなで、中々候補が絞れないのだけど、こういうプロセスが一番楽しいときなのだろうなと、秋一杯はいろいろ試そうと思っている。


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September 08, 2010

ユング/幻の日記『赤の書』。そのイメージの洪水に脳が浚われる。

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ユングの『赤の書』を数ページ見た。半世紀も眼に触れずに、スイスの貸金庫に秘匿されていたという。ユング氏が自ら描いたイメージが、アウトサイダーアートにも似た作用、脳内を掻きまわされる感覚を引き起こす。強烈なイメージが眼に刺さって離れない。

日本ユング心理学会で講演された猪股 剛氏の言葉を引用すると、『「赤の書」は、ユングの体験した様々なイメージに満ちあふれ、同時にヨーロッパの伝統的な対話的思索にあふれている。ニーチェがキリスト教とその歴史観と対決し、現在に充溢する力を意志したように、ユングは地獄の修羅へと下降しながらも、恍惚としてこの現在に帰ってくる。このダイナミックに展開するエネルギーは、大胆で繊細である。一方で、「赤の書」の執筆時期にユングはそれと平行して「タイプ論」を書き上げている。それは、心理学のタイプを機能や形式の面から整理しようとした試みであり、科学的心理学を志向したものである。この二つの書物は、一見全く別の志向性から成り立っているが、その実、相互の内的な対話に満ちている。』とある。

勿論研究家の視点は、門外漢である私の感想とは別の大事な地平があると思うが、素人ながらも、五感で感じてみるだけで、個々人の無意識が何かを掴むだろう。わたしは早速一冊を注文し、届くのを待っている。海外とほとんど時差なく、日本語で出版に携わった方々にも敬意を表したい。

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September 06, 2010

憲法の精神も愚弄する、民主党の現況

ここまで来ると言葉を失う。
整備がちゃんとされていないとか、そういう問題ではなく、そもそも政治というものを、また国政というものに対する責任感の欠如のほか、何があるだろう。
僕は陰謀論が跋扈するネットを鵜呑みにはしないが、もし意識的でないとするならば、法治国家に関する理解の不足も甚だしいじゃないか。
こういう政党が、本当に国民一人一人の痛みを理解するなんて言うのは、嘘である。読売新聞の社説にもあるように。

代表選の投票権 外国人にも認めるのは問題だ(9月5日付・読売社説) 

民主党代表選は日本の政党の党首選びである。在日外国人にまで投票権を認めるのは、明らかに行き過ぎだ。

 民主党は、国会議員、地方議員、党員・サポーターに代表選の投票資格を与えている。その合計の1224ポイントのうち、党員・サポーター票は300ポイントと約4分の1の重みを持つ。

 選挙戦が激しくなれば、約5万人の党員、約29万人のサポーターの1票が、勝敗を決する可能性もあると指摘されている。

 問題は、民主党の規約が党員とサポーターの資格を「在日外国人を含む」と定めている点だ。

 憲法は公務員選定・罷免の権利を、公職選挙法は選挙権を「日本国民」にのみ認めている。政治資金規正法は、政党や政治団体が外国人や外国法人から寄付を受けることを禁じている。

 いずれも、日本の政治や選挙が外国からの干渉を受けるのを防ぐための規定だ。この趣旨に照らせば、政権党であれ、野党であれ、党首選の投票権を外国人に認めることは、きわめて疑問である。

 党員などの要件や代表選の仕組みは、政党自身が決めることではある。民主党は「開かれた政党」という考えの下、在日外国人にも門戸を開いていると説明する。

 しかし、政党は、国民の税金である政党交付金を受ける公的な存在だ。憲法や法律から逸脱することは無論、その趣旨を歪(ゆが)めるようなことがあってはならない。

 民主党は、党員・サポーターの中にどのぐらい在日外国人が含まれているかも把握していない。選挙管理があまりに杜撰(ずさん)過ぎる。

 枝野幹事長は先月、記者会見で「将来的にいろいろ検討しないといけない。国政に参加する要件は国籍で判断するべきだ」と述べている。代表選が首相選びに直結してようやく、この問題の重大性に気づいたのだろう。

 自民党や共産党などは、日本国籍を党員の要件としている。民主党も、党員・サポーターの資格を日本国籍の者に限るべきだ。

 党員・サポーターには、永住外国人への地方選挙権付与を期待する在日韓国人が少なからずいるとみられている。

 菅首相と小沢一郎・前幹事長が党を二分する選挙戦を演じる中、党員・サポーター票の獲得を目当てに、両氏やその支持議員が、この法案の成立を競って約束するといった展開になれば、国の基本を損ねることにもなる。

 民主党は、早期に是正措置を講じるべきだろう。

(2010年9月5日01時11分 読売新聞)

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September 01, 2010

東京発、新潟六日市から奥只見湖畔の峠を走破する-バイクツーリング。

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モーターサイクルの醍醐味を知った。

港区から高坂のSAでの集合に向け、僕はDucati M400を走らせた。初めてツーリングに参加することにしたのである。初めてバイクにて長距離を走るのは少し不安だったが、勢い参加してみた。参加者のほとんどの方は、バイク関係の広告であったり等、長年バイク業界の周辺で仕事に関わってきた方である。

僕のバイクは年式は2005年製だけど、設計は古く、しかもイタリア製である。充分に整備をして参加しようと、ブレーキパットの交換、オイルの交換、バッテリーの管理ツールの導入等、対策はしてみた。結構準備は周到にしたと思う。しかし最後まで、今年の夏の暑さにどう対応するかは、判断が出来ず、メッシュのライディングパンツは買ったものの、ジャケットは、ダイネーゼの3シーズンのインナーを外して対応した。メッシュのプロテクター付、シャツはあったけど、長距離には不安を感じ、そうしたのだけど、港区の家を出て、都内を午前7時に走っている段階で、暑さに閉口した。夏の暑さは、凄まじい。脱水症状にならないかなと不安になりながらも、環八を北上し、練馬インターから関越へ。

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ツーリングの予定の通りだった。高坂まで自宅から80kmくらいあるし、佐野からも90kmくらいあるので、僕にとっては、約700kmのツーリングである。しかも聞くところによると、数年前まで奥只見にはバイクは通行禁止だったそうだ。約100kmはガソリンスタンドもない道である。

1日目:高坂S.A9:00発⇒(約90km)⇒10:00月夜野IC⇒給油⇒国道17号三国街道⇒(月夜野から20km)10:30赤谷湖あたりで休憩11:00発⇒(約45km)⇒12:30湯沢町岩原高原「ピッツェリア ラ・ロカンダ・デル・ピット-レ岩原」にて昼食⇒14:00発⇒国道17号三国街道戻り・石打から国道353・魚沼スカイライン(小休憩)・国道253で六日町(約35km)⇒15:30六日町・国道291号・小出にて給油・国道352号(約35km)⇒大湯温泉17:00着

2日目:大湯温泉10:00発⇒奥只見湖畔(小休止)⇒(約110km)⇒13:00木賊温泉にて昼食&入浴(約75km)⇒16:00西那須野塩原IC(給油)⇒(80km)⇒17:00佐野SA着(休憩・解散会)

参加車両は10台だったが、高坂SAで1台のDucati SR4がトラブル。ガソリンが漏れ出しているらしい。急遽、彼は高坂のドカッティショップに修理へ。まず9台でのスタートとなる。僕以外は、みんなが大型バイクであり、自分も大型を調達して参加したら良かったかもと思うけど、今さらしょうがない。ネットの情報でも、M400はオイルの温度が130度以上に注意した方がいいとコメントがあったので、注意しながら走ってみる。

普段は都内を乗るばかりなので、風を受け、清々しい山を抜ける高速道路を走るのは爽快だった。初心者である僕をサポートしてくれる先輩がいたものの、ほとんどのバイクは遥か彼方に走り去る。自分のバイクは、自分の技術も、速度も一杯いっぱい(その時点では、そのような気がした)しかも油温が、119°、125°、129°と、どんどん高くなっていくが、無事に月夜野に到着。料金所のカーブが結構きつく、一瞬回りきれないなと思うが、事なきを得る。自動車のETCカードも持ってきたのでスムースに支払えたけど、ETCの機械がついてないと割引にならないことを知る。そうだったのか、ETC。

赤谷湖で休憩。ジャケットを脱ぐと、汗まみれ。どこに行っても、今年の夏は猛暑である。そこでも1台のBMWが、バッテリートラブル。結局8台になってしまう。僕のバイクは大丈夫だろうかと思いつつ、三国峠を走りだす。トンネルに入ると、クールダウンするのが気持ち良い。が、高原だから涼しいんじゃないかと想定していた、苗場も、湯沢も、猛暑だった。自分のジャケット選択を反省する。苗場では、ハーレーのイベントやってるらしく、プラスチックのボックスを段々に重ねて積み込んだハーレーが溢れている。それにしても、ずっと万歳したようなポジションのハンドルで疲れないのだろうかと思う。

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湯沢に到着。「ピッツェリア ラ・ロカンダ・デル・ピット-レ岩原」にて昼食。そこで修理したDucati SR4が合流。石窯でのピザが美味しい。それにしても、夏のスキー場に来ている人達って、結構いるのだなと知る。いつもは海しか行かないので、山に来るのは数年ぶりである。そこから魚沼スカイラインへ。狭いところでは、1車線くらいの稜線を走っていく。400ccなので、アップダウンのたびに、2速まで落とし、そこから5速までの繰り返し。他の人たちは、もう少し楽そうだ。いくつかある展望台に来ると、米で有名な魚沼が一望できる。そこに遠雷が聴こえてきたので、私たちは道を急ぐ。

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緩やかな田舎道を走り、やがて大湯温泉へ。BMWも再度合流し、別のメンバーも1台、東京からやって来た。温泉で一日の疲れを癒し、宴会。バイク及び時事放談。

翌日、曇天であったが、9時半には宿を出発し、樹海ラインを奥只見へ。100キロを超える峠道がはじまる。カーブを過ぎるたび、特に左コーナーでは、サーフィンのターンを思い出し、眼とからだを曲がる方向へ投げ出すようにすると、しっかりと曲がっていく。下りだと勢いもあってスパッと4速くらいでアクセルを戻すと、3千回転程度になっていい感じ。昇りがやってくると、失速するのでもたついて、ギヤを落としたり。すべてのギアをフルに使って、ベテランライダーたちを、懸命に追っていく。波と違って、次にはいくらでもコーナーが来るから、練習また練習。永遠に波がたつ海岸にいるように、奥只見のコーナーは贅沢だ。やがて湖畔までやってきて休息。まだ半分も来ていないらしい。ふー。メンバーがバーナーで湖畔で珈琲を淹れてくれた。

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奥只見ダムを眺望し、沢が流れるという後半の道へ。コンクリートの道を沢が流れているというのだが、半信半疑だった。晴れているから、あまり流れていないだろうと思ったが、此処は冬は人を寄せつけない豪雪地帯であり、豊富な水量の沢が、コーナーの先を横切っていた。

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面白い場所もあるものだなと笑っていたが、それでも体は結構暑さと峠でヘロヘロだ。やがて無限に続くかと思っていたコーナーも終わり、尾瀬の森林にバイクは出た。木賊温泉に着くと、まるでトトロのおばあちゃんのような声をした女性が、岩魚を焼いて食べさせてくれた。しばし、湯につかり、昼寝をし、ゆったりとした日本の夏を味わうもつかの間、塩原では突然の大雨に突入し、レインウエアを大慌てで着込んだり、雨に打たれながらも、森林地帯のコーナーを走り抜け、塩原温泉の渓谷を仰ぎ見、ようやく那須塩原ICに着いたのが、予定よりも50分程ディレイした午後6時前だった。結局、佐野SAではなく、塩原の次のSAで解散し、そこからは約180kmの一人旅となったが、あれだけ練習したコーナリングも成果があったのか、とてもスムースに走ることが出来たのは幸いだった。

都内に入ると、渋滞に巻き込まれたけど、まあうまくかわしながら、やっと霞が関ICを降りる。マンションのガレージに入るまではと気を引き締める。確かに都内の方がぼうっとしてたら、危ないなとは思う。

その晩は泥のように眠ろうと思ったが、頭は脳がぐるぐる動いて様々な光景がフラッシュバックする。アドレナリンが止まらない。辺境の700km疾走し、脳が旧バージョンからクロックアップしたみたいだった。不惑の夏の冒険だった。


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